▽提出期限▽
2025年2月17日~2025年3月17日
▽確定申告が必要か知りたい方▽
イラストレーターは収入いくらから確定申告が必要?わかりやすく解説
▽確定申告を楽にしたい方▽
イラストレーターにおすすめのクラウド会計3選|メリットや選び方とは?
▽提出期限▽
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イラストレーターにおすすめのクラウド会計3選|メリットや選び方とは?
イラストレーターとして毎月5万円ほど稼げるようになってきた!
確定申告をしなければいけないから手順を知りたい
本記事では、上記のようにお悩みの人に向け、イラストレーターが確定申告をするときの手順を紹介します。
確定申告とは、1月1日から12月31日までの所得(売上−経費)を申告し、所得税を計算・納税する制度です。
イラストレーターとして年間20万円・48万円以上の収入がある場合、確定申告をしなければなりません。
条件 | 確定申告が必要な基準 |
---|---|
給料を受け取っている (正社員やパート・アルバイト) | 年間所得が20万円超 |
給料を受け取っていない (専業主婦、育休中) | 年間所得が48万円超 |
確定申告では「確定申告書」を作成し、税務署に提出する必要があります。
確定申告書は非常に細かいので初見の人は「難しそう」「何から書けば良いかわからない」と悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。
本記事では、初めてイラストレーターとして確定申告をする人に向け、どんな手順で確定申告書を作成すれば良いのか、確定申告書のどこに何を書けば良いのかを解説していきます。
確定申告を楽にすませたいのであれば「イラストレーターにおすすめのクラウド会計3選|メリットや選び方とは?」の記事も、併せてお読みください。
確定申告とは、1月1日から12月31日までに発生した所得(売上−経費)を税務署に報告する制度です。
その年の所得を申告すると共に、所得税を計算して納税もしくは還付を受けるのが最終的な目的です。
フリーランスや副業でイラストレーターをしている場合、年間所得が20万円・48万円を超えると確定申告をしなければなりません。
条件 | 確定申告が必要な基準 |
---|---|
給料を受け取っている (正社員やパート・アルバイト) | 年間所得が20万円超 |
給料を受け取っていない (専業主婦、育休中) | 年間所得が48万円超 |
確定申告書には、その年に発生した所得や各種控除の詳細を記載する必要があります。確定申告の概要をまとめると、下記の通りです。
確定申告する人 | イラストレーターの所得が年間20万円もしくは48万円を超える人 |
---|---|
確定申告書の提出先 | 住所地を管轄する税務署 |
確定申告の期間 | 2月16日から3月15日まで |
必要書類 | 確定申告書マイナンバーがわかる書類(例:マイナンバーカードの写し) 収入証明書や所得控除を証明する書類(e-taxの場合は提出を省略できる) |
確定申告が必要なのにしないでいると、どうなるの?
無申告加算税や延滞税などのペナルティが課されてしまいます!
確定申告では、その年の1月1日から12月31日までに発生した売上や経費に関する資料を集めるところから始めます。
そして、確定申告書を作成・提出することが最終的な目標です。イラストレーターが確定申告をする流れは、下記の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。
まずは、その年の1月1日から12月31日までに発生した売上・経費に関する書類をすべて集めましょう。
確定申告は所得(売上−経費)を申告する制度であり、売上と経費がいくらかわからないと申告できません
イラストレーターの場合、売上や経費に関する資料は、主に下記のものが考えられます。
イラスト制作・販売に使用した費用があれば経費として認められる可能性があります。
領収書やクレジットカードの明細、請求書などは漏れなく保管しておきましょう!
イラストレーターが経費にできる支出については「【仕訳例付】イラストレーターが経費にできる13のもの|経費にできないものは?」で詳しく紹介しているので、よろしければお読みください。
売上・経費に関する資料を集めたら、所得を計算して確定申告が必要か判断しましょう。
確定申告はすべての人が行うのではなく、年間所得が下記の金額を超えた場合のみ行う必要があるからです。
条件 | 確定申告が必要な基準 |
---|---|
給料を受け取っている (正社員やパート・アルバイト) | 年間所得が20万円超 |
給料を受け取っていない (専業主婦、育休中) | 年間所得が48万円超 |
なお、報酬の一部が源泉徴収されている場合や所得控除を適用したい場合は、確定申告不要でも申告した方が得なケースもあります!
確定申告が必要な場合、不要だがした方が得な場合は、所得控除についての資料も集めましょう。
その年に払った医療費や生命保険料の一部を所得から控除できる制度
所得が減るとその分節税につながるので、所得控除に関する書類も漏れなく集めておきましょう!
主な所得控除および必要書類は、下記の通りです。
所得控除・税額控除の種類 | 必要資料 |
---|---|
社会保険料控除 | 国民健康保険や年金の支払い証明書 |
医療費控除 | その年に払った医療費の明細書・領収書 |
生命保険料控除 | 生命保険料控除証明書 |
小規模企業共済等掛金控除 | 小規模企業共済等掛金払込証明書(iDeCoなど) |
寄付金控除 | ふるさと納税などの寄付証明書 |
住宅ローン控除 | ・住宅借入金等特別控除額の計算明細書(国税庁HPでダウンロード可能) ・住宅借入金等特別控除証明書 ・登記事項証明書 ・売買契約書または工事請負契約書のコピー ・住民票の写し |
住宅ローン控除と寄付金控除は、所得税・住民税から直接控除される「税額控除」です。
所得ではなく税金から直接控除できる分、節税効果が非常に大きいので忘れずに書類を用意しておきましょう!
イラストレーターの節税方法については「イラストレーターがすべき6つの節税方法|注意点や社会保険料の節約方法」で詳しく紹介しているので、よろしければお読みください。
確定申告に関する資料を集めきったら、いよいよ確定申告書の作成に移っていきましょう。確定申告書の見本は下記の通りであり、お近くの税務署や国税庁HPにて取得可能です。
出典:確定申告書等の様式・手引き等(令和5年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告分)|国税庁
これを埋めるのか……大変そうですね
クラウド会計を活用すれば、ほぼ自動で作成してくれます
確定申告書の記載項目・記載すべき内容については、本記事の後半でより詳しく紹介していきます!
確定申告書が完成したら、申告書と添付書類を税務署に提出しましょう。提出方法は、下記の3つです。
1→2→3の順番で手間がかからずおすすめの提出方法となっています。特に、確定申告シーズンは税務署が大変混み合うので窓口提出は、あまりおすすめできません。
加えて、青色申告を選択する人はe-taxで申告することで控除額を10万円上乗せでき、最大65万円を所得から控除可能です。
複式簿記による帳簿作成、毎年の確定申告などの条件を満たした場合に最大65万円の所得控除を受けられる制度
確定申告書を提出した後は、所得税を納税もしくは還付金を受け取ります。所得税の納付方法は、下記の3つです。
ポイント目当てでクレジットカード納付したいと考えるかもしれませんが、納税額に応じた手数料を負担しなければならないためご注意ください。
多くのクレジットカードでは、ポイント還元率<手数料となり損をするはずです……
また、会社員やパート、アルバイトで給料を受け取っている場合、毎月の給料から所得税・住民税が天引きされるはずです。
しかし、個人事業主で確定申告をする場合、所得税は原則として翌年3月15日期限なのでご注意ください。
納税を忘れていると延滞税が加算される場合もあるので、ご注意ください!
なお、住民税については自治体にもよりますが翌年5月〜6月頃に1年分の納付書が届きます。確定申告や所得税納税の苦労から解放された後に住民税納付書が届くので、非常に驚かされます……
一方、報酬の一部が源泉徴収されていて所得税を多く払いすぎていた場合は、還付金を受け取り可能です。
還付金については特に手続きは必要なく、確定申告書に記載した口座に1〜2ヶ月後に自動で振り込まれます。
出典:確定申告書等の様式・手引き等(令和5年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告分)|国税庁
2023年からは確定申告書A・Bの区別がなくなり、全員上記の書式で提出しなければなりません。
どこに何を書けばいいのかわからない
資料は集めたけど、ここからどうすればいいかわからない
上記の人向けに、確定申告書の書き方を記入例と共に紹介していきます。
とはいえ、利用しているクラウド会計もしくは国税庁HPの確定申告書作成コーナーを活用すれば、収入や所得などの質問に答えるだけで自動的に確定申告書を作成可能です。
また、記入例については国税庁HPの確定申告書作成コーナーを活用して作成したものです。あくまでも一般的なケースを解説したものであることをご承知おきください。
出典:確定申告書等の様式・手引き等(令和5年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告分)|国税庁
申告書の最初に記入するのが、納税者本人の氏名と住所です。ペンネームで活動しているイラストレーターであっても、本名を書く必要があるのでご注意ください。
年の途中で結婚した人、結婚後も旧姓で活動している人も、確定申告では新姓で申告する必要があります。
確定申告書では、マイナンバーを記載する必要があります。
マイナンバーカードの写しなど、マイナンバーがわかる書類も添付する必要があるので、事前に準備しておきましょう!
出典:確定申告書等の様式・手引き等(令和5年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告分)|国税庁
収入金額等の欄には、所得の種類ごとにその年の1月1日から12月31日までに発生した収入(売上や給料)を記載します。
確定申告ではその年に発生した所得をすべて記載する必要があるので、副業イラストレーターは本業で受け取った給料も確定申告書に記載しなければなりません。
勤務先から発行してもらえる源泉徴収票は大切に保管しておきましょう!
なお、本業か副業かでイラスト収入の所得の種類が下記のように変わります。
条件 | 所得の種類 |
---|---|
イラストレーターが本業 | 事業所得 |
イラストレーターが副業 | 原則として雑所得 (帳簿保存などの条件を満たすと事業所得にできる) |
事業所得になると給与所得との損益通算ができる、青色申告で最大65万円の所得控除を受けられるなどのメリットがあります。
また、確定申告書の「収入金額等」には、所得ではなく売上を記入しましょう。
収入の種類 | 金額を確認すべき書類 |
---|---|
イラストレーターとしての収入 | ・取引先に送付した請求書 ・支払調書 |
本業の給料 | 源泉徴収票 |
以上を踏まえた記入例は、下記の通りです。
事業:営業等(区分2)(ア):2,000,000円
出典:確定申告書等の様式・手引き等(令和5年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告分)|国税庁
続いて「所得金額等」を記入していきます。所得とは「収入−経費」で計算できる金額であり、イラスト販売で得た利益をイメージするとわかりやすいかもしれません。
具体的な手順としては、イラスト販売による売上からかかった経費を引いて、所得を計算しましょう。
正確な確定申告を行うには、その年に発生した売上・経費に関する資料をすべて用意しておく必要があります。
出典:確定申告書等の様式・手引き等(令和5年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告分)|国税庁
続いて、所得から差し引かれる金額(所得控除)について記載していきましょう。
その年に払った医療費や生命保険料の一部を所得から控除できる制度
所得税は所得に税率を掛けて計算するので、所得が減ればその分だけ節税になります
代表的な所得控除および確定申告に必要な書類は、下記の通りです。
所得控除・税額控除の種類 | 必要資料 |
---|---|
社会保険料控除 | 国民健康保険や年金の支払い証明書 |
医療費控除 | その年に払った医療費の明細書・領収書 |
生命保険料控除 | 生命保険料控除証明書 |
小規模企業共済等掛金控除 | 小規模企業共済等掛金払込証明書(iDeCoなど) |
寄付金控除 | ふるさと納税などの寄付証明書 |
住宅ローン控除 | ・住宅借入金等特別控除額の計算明細書(国税庁HPでダウンロード可能) ・住宅借入金等特別控除証明書 ・登記事項証明書 ・売買契約書または工事請負契約書のコピー ・住民票の写し |
e-tax以外の提出方法では、各種証明書類も添付書類として提出する必要があるので大切に保管しておきましょう!
なお、副業イラストレーターで年末調整を行った人も、確定申告書作成時には再度所得控除を記入する必要があります。
上記を適用した場合の記入例は、下記の通りです。
出典:確定申告書等の様式・手引き等(令和5年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告分)|国税庁
続いて、所得控除の計算結果に基づき、課税対象額を計算します。
所得税は累進課税制度であり、所得に応じた税率を掛けて計算する仕組みです。
課税所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
1,000円から194万9,000円まで | 5% | 0円 |
195万円から329万9,000円まで | 10% | 97,500円 |
330万円から649万9,000円まで | 20% | 42万7,500円 |
695万円から899万9,000円まで | 23% | 63万6,000円 |
900万円から1,799万9,000円まで | 33% | 153万6,000円 |
1,800万円から3,999万9,000円まで | 40% | 279万6,000円 |
4,000万円以上 | 45% | 479万6,000円 |
国税庁HPの「確定申告書作成コーナー」もしくはご自身で契約しているクラウド会計を活用すれば、所得税額は自動で計算してもらえます。
計算ミスはあってはならないことなので、手書きではなく上記どちらかのツールを使いましょう!
ただし、イラストレーターの場合、源泉徴収額はご自身で入力する必要があります。
企業がイラストレーターやWebライターの報酬の一部から所得税を差し引くことであり、企業は差し引いた源泉徴収分を税務署に支払う義務があります
報酬の一部が源泉徴収されている場合にもかかわらず、確定申告書の源泉徴収額に金額を記載しないとこれまで払ってきた税金を考慮してもらえません。
所得税・住民税を多く払いすぎてしまう恐れがあるので、必ずその年に行われた源泉徴収額を計算し記入しましょう!
取引先によっては、支払調書と呼ばれる1年間の報酬や源泉徴収額をまとめた書類を送付してくれます。
支払調書が届いた場合は、記載内容を正確に確定申告書に転記しましょう。
上記の場合、確定申告書は下記のように記入します。
出典:確定申告書等の様式・手引き等(令和5年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告分)|国税庁
その他の欄には、下記の項目などを記載します。
該当項目がない場合は、空欄のままで構いません
出典:確定申告書等の様式・手引き等(令和5年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告分)|国税庁
3月15日までに所得税を一括納税することが難しい場合、確定申告書に記載しておけば延納制度を利用できます。
延納制度を利用する場合、確定申告書の「申告期限までに納付する金額(64)」と「延納届出額(65)」に希望金額を記載しましょう。
所得税を一括で払える場合は、こちらも記入する必要はありません
報酬の一部が源泉徴収されていて、還付金を受け取れる場合、確定申告書に受取口座を記載しておく必要があります。
記入漏れや間違いがあると還付金の振込が遅れるので、通帳やキャッシュカードを確認しながら正確に記入しましょう!
作り方や記載方法は何となくわかったけど、いざ自分で確定申告書を作るのは難しくて無理そう……
上記のようにお悩みの人は、クラウド会計を利用するのがおすすめです。
クラウド会計であれば、日々の入出金に関する仕訳や所得控除に関する情報を入力すれば、確定申告書を自動で作成してくれます。
所得や所得税の計算も自動でやってくれるので、計算ミスをしてしまうこともありません
加えて、クラウド会計であれば青色申告に必要な青色申告決算書や収支内訳書も自動で作成可能です。
クラウド会計には様々な種類がありますが、運営会社が大手で信頼性が高いのは下記の3社です。
クラウド会計 | 特徴 |
---|---|
マネーフォワードクラウド確定申告 | クラウドワークスなどイラストレーターが利用するサービスとの連携機能が豊富 |
freee | 簿記・会計の知識がなくても操作しやすいシンプルな機能が魅力 |
やよいの青色申告オンライン | 過去に弥生会計を使用した経験がある人や簿記の基礎知識がある人に最適 |
私はWebライターなので業種が若干異なるのですが、マネーフォワードクラウド確定申告を活用しています。
上記を比較検討した上で、自分に合うクラウド会計を選ぶことをおすすめします。
イラストレーターにおすすめのクラウド会計は「イラストレーターにおすすめのクラウド会計3選|メリットや選び方とは?」で詳しく紹介しているので、よろしければお読みください。
確定申告書を提出する際には、所得控除に関する書類などを添付しなければなりません。
一方、保存義務はあるものの税務署に提出する義務はない書類もあるので、事前に確認しておきましょう。確定申告時に必要な書類、添付書類は、主に下記の通りです。
必要書類 | 提出義務・保管義務 |
---|---|
支払調書 | 税務署に提出する必要はない |
請求書・領収書の控え | 税務署に提出する必要はない白色申告は5年間、青色申告は7年間の保管義務がある |
クレジットカードの明細書 | 税務署に提出する必要はない白色申告は5年間、青色申告は7年間の保管義務がある |
医療費控除の明細書 | 医療費控除を適用する場合、作成・添付が必要医療費の領収書そのものは提出義務がないが5~7年間保管しておく |
生命保険料控除証明書 | e-taxを利用する場合、提出を省略できる証明書は5~7年間保管しておく |
寄付金控除の証明書 | e-taxを利用する場合、提出を省略できる証明書は5~7年間保管しておく |
住宅ローン控除の証明書 | 税務署に提出する必要があるe-taxを利用する場合、証明書類は後日税務署に郵送・提出する必要がある |
クラウド会計を活用しe-taxで申告すれば、確定申告の状況に合わせてどんな必要書類を提出すべきか教えてもらえます。
また確定申告に関する書類は、白色申告の場合は5年、青色申告の場合は7年間保管する義務があります。提出が必要ない書類であっても、所定期間は必ず保管しておきましょう。
確定申告書の提出方法は、下記の3つです。
e-taxによる申告は青色申告の控除額が増える、マイナンバーカードとスマホがあればカードリーダー不要でできるなどのメリットがあるのでおすすめです。それぞれ詳しく紹介していきます。
e-Taxは、国税庁が提供するオンライン申告システムです。
e-taxは従来はカードリーダーが必要だったのですが、マイナンバーカードとスマホがあればカードリーダーなしでもe-taxを利用できます。
e-taxを利用するには、事前にマイナポータルの設定を完了しておく必要があるのでご注意ください。
24時間いつでも申告できるとはいえ、期限ぎりぎりに申告しようとすると間に合わない恐れがあります
確定申告書は、税務署の窓口持参でも提出可能です。
税務署の職員が確認してくれ、不備があればその場で指摘してもらえるので、確定申告書を初めて提出する人でも安心です
ただし、確定申告シーズンは窓口が非常に混み合うので、e-taxか郵送で提出できそうであればそちらをおすすめします。
また、確定申告書の作成や税金に関する質問がある場合、予約や整理券入手が必要なのでご注意ください。
確定申告書は、税務署に郵送でも提出可能です。郵送提出であればe-taxと同様に、税務署に行かずに確定申告が完了します。
ただし、e-taxと異なり各種添付書類の提出を省略できないので、手間がかかります。
また、郵送提出の場合、提出日=消印日ですので、余裕を持って提出しましょう。
万が一のときに備えて、郵便記録を残せる簡易書留で提出することをおすすめします
イラストレーターとして順調に稼げるようになってきた人にとって、確定申告は非常に面倒な作業ではないでしょうか。
もっとイラスト制作に時間を使いたい
確定申告に時間を取られるくらいなら、納期が迫っている仕事をしたい
このように考えるのは当然です。確定申告を楽にすませたいのであれば、クラウド会計の導入や1年を通して定期的に領収書や請求書を整理しておきましょう。
確定申告にかける手間や時間を減らせれば、その分イラスト制作や新しいスキルの勉強に時間を使えます!
日々の会計処理や確定申告業務を効率化したいのであれば、クラウド会計を活用するのが手っ取り早いです。
クラウド会計とは名前の通り、インターネット上で利用できる会計ソフト・システムであり、下記の特徴があります。
クラウド会計を活用すれば、簿記や会計について詳しくなくても、仕訳や確定申告書作成が可能です。
私もフリーランスとして確定申告が必要になってからは、ずっとマネーフォワードクラウド確定申告を利用しています。
年間10,000円程度の費用はかかるものの経費として計上できますし、会計処理・申告書作成を時短できる分、仕事に使える時間をその分増やせています。
トータルで考えると、クラウド会計を利用した方が得になっています!
日本で利用できるクラウド会計には様々なものがありますが、個人で活動しているイラストレーターに特におすすめできるのは、下記の3社です。
クラウド会計 | 特徴 |
---|---|
マネーフォワードクラウド確定申告 | クラウドワークスなどイラストレーターが利用するサービスとの連携機能が豊富 |
freee | 簿記・会計の知識がなくても操作しやすいシンプルな機能が魅力 |
やよいの青色申告オンライン | 過去に弥生会計を使用した経験がある人や簿記の基礎知識がある人に最適 |
私はクラウドソーシングや利用しているクレジットカードと紐づけしやすかった「マネーフォワードクラウド確定申告」を使用しています。
3社は無料体験も可能ですので気になる人は、実際に試してみて自分に合うものを選ぶのが良いでしょう。
確定申告シーズンに慌てるのではなく、普段から請求書や領収書を整理しておきましょう。
週に1度、月に1度などのタイミングで請求書を確認、仕訳しておけば確定申告書を作成する前に大量の請求書を処理しなくてすみます。
クラウド会計を利用していれば、銀行口座やクレジットカードと紐づけておき、入出金や支払いがあったときに自動で仕訳処理をしてくれます。
経費として計上できる費用を仕事用のクレジットカードで購入するようにすれば、仕訳業務を効率化可能です!
e-taxを活用すれば、確定申告書提出をオンラインで完結できるので、提出業務を効率化できます。
e-taxであれば添付書類の提出も省略できるので、郵送よりも手軽です
クラウド会計を活用すれば、確定申告書作成からe-taxによる提出までスマホアプリで完結するので、慣れれば数十分程度で提出を完了させられます。
最後に、イラストレーターが確定申告するときについてよくある質問を回答と共に紹介していきます。
確定申告が必要にもかかわらず申告しないでいると、無申告加算税や延滞税といったペナルティが課せられます。
確定申告が不要なケースでも、申告しないでいると所得控除や税額控除を利用できず損してしまう恐れがあります。
イラストレーターとして収入を得ている場合、①給与を他に受け取っている場合は年間所得20万円、②給与を他に受け取っていない場合は年間所得48万円を超えると確定申告をしなければなりません。
イラストレーターが本業であれば、青色申告を選んだ方が節税効果が高くなるのでおすすめです。
青色申告は複式簿記による記帳・帳簿作成が必要など手間はかかりますが、最大65万円控除を適用できます。
配偶者や親が加入している健康保険組合や協会けんぽのルールによっては、確定申告をしていても扶養に入れる場合があります。
扶養に入れる条件は所得、収入、開業届を提出しているかなどいくつかあるので、確認してみましょう。
職業欄および事業内容は「イラストレーター」と記載して、問題ありません。
事業内容が「画家」や「漫画家」に近いのであれば、そのように記載しておきましょう。
開業届は事業開始後1ヶ月以内に提出すると義務付けられています。
しかし、罰則規定はないので、青色申告を適用しない場合などは提出しなくても問題はありません。
確定申告は2月16日から3月15日に行う必要があり、前年の1月1日から12月31日に発生した所得を申告する手続きです。
確定申告では、その年に発生した収入や所得の他に、所得控除の金額も記載しなければなりません。確定申告書を作成する際には、収入や経費に関する書類、所得控除についての書類を用意しておきましょう。
確定申告シーズンは年度末の時期でもあるので、本業やイラスト制作で忙しい人もいるかもしれません。
少しでもイラストレーターが確定申告の手間を軽減したいのであれば、クラウド会計を活用も考えておきましょう。
クラウド会計は年間10,000円程度の料金がかかるものの、利用すれば日々の仕訳や確定申告書作成にかかる時間と手間を大幅に減らせます。
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