
イラストレーターが確定申告する際には、どんな書類が必要なの?



副業イラストレーターの場合は、本業に関する資料も必要なのかな?
本記事では、上記のようにお悩みの方に向け、イラストレーターが確定申告するにあたり必要な書類を解説します。
- 確定申告時に必要になる書類
- イラストレーターが確定申告をする流れ
イラスト制作・販売をして収入を得ている場合、確定申告をしなければなりません。
確定申告をする際には、売上・経費に関する書類や所得控除に関する証明書類を用意する必要があります。
確定申告は2月16日頃から3月15日頃に行う必要があるので、必要書類を事前に準備しておくと良いでしょう。
本記事では、個人で働くイラストレーターの確定申告に必要な書類について、詳しく解説していきます。


確定申告時に絶対必要な書類
イラストレーターとして活動している方が確定申告を行う際、様々な書類を用意しなければなりません。
例えば、売上や経費に関する資料がなければ、確定申告書に数値を入力することもできませんし、所得控除に関する資料がなければ節税できなくなってしまいます。
副業・専業にかかわらず、共通して必要となる必要書類は、主に以下の3点です。
- 本人確認書類
- 収入のわかる書類(源泉徴収票や支払調書、請求書控えなど)
- 経費の領収書やレシート
上記に加えて、青色申告をする場合は「青色申告決算書」、白色申告の場合は「収支内訳書」も必要です。
確定申告書は、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で作成・印刷・提出まで行えるため、紙の様式を用意する必要はありません。


副業イラストレーターに必要な書類
副業でイラスト制作・販売をしている方は、本業の給与所得の申告と合わせて副業収入を申告します。
副業イラストレーターの確定申告に必要な書類は、主に以下の通りです。
- 会社からの源泉徴収票(年末調整が済んでいるかを確認しておく)
- 副業収入の証拠(支払調書や請求書、振込記録など)
- 副業にかかった経費の領収書類
- 確定申告書・収支内訳書(または青色申告決算書)
副業の年間所得が20万円を超える場合には、確定申告をしなければなりません。
また、副業イラストレーターの場合、イラスト販売の収入は雑所得として扱われることがほとんどです。


専業イラストレーターに必要な書類
専業でイラストレーターとして活動している場合、個人事業主として確定申告を行います。
イラスト制作・販売が事業として継続性・収益性があると判断された場合には、事業所得に分類され、以下のような書類が必要となります。
- 売上の証拠書類(請求書控え・振込明細・支払調書など)
- 経費の証拠書類(領収書、レシートなど)
- 通帳のコピーや帳簿類(会計ソフト利用時は帳簿出力)
- 青色申告決算書もしくは収支内訳書
イラストレーターの所得が事業所得に分類される場合、青色申告を行えば最大65万円の控除を適用可能です。
複式簿記による記帳やe-Taxでの電子申告が控除の条件となりますが、クラウド会計を利用すれば手軽に行えます。
状況に応じて必要な書類
これまで紹介した書類の他にも、個々の状況によって、以下のような書類が必要となります。
- 医療費控除の領収書
- 扶養控除・配偶者控除を受けるための家族の収入証明
- 国民年金・国民健康保険の支払証明書
- 小規模企業共済国民健康保険の支払証明書
- 小規模企業共済の掛金証明書
- ふるさと納税などの寄付金受領証明書
上記のような書類は、所得控除を適用する場合に必要です。
e-Taxを利用して確定申告する場合には、一部の証明書の添付を省略可能です。



提出しなくて良い場合でも、後から確認される場合もあるので、これらの書類は大切に保管しておきましょう
イラストレーターが確定申告をする流れ
イラストレーターが確定申告する場合、必要書類の準備以外にも売上・経費の計算などをしなければなりません。
確定申告は、以下の流れで行うことが一般的です。
- 1年間の売上・経費に関する資料を集める
- 確定申告が必要か判断する
- 所得控除に関する資料を集める
- 確定申告書を作成する
- 確定申告書・添付書類を提出する
- 所得税を納税する・還付金を受け取る
確定申告シーズンに1年間の売上・経費の処理をしようとすると、非常に時間がかかります。



普段から領収書や請求書などの処理をしておくことをおすすめします
クラウド会計を利用すればスムーズに確定申告できる



数字は苦手で、売上・経費の計算と言われてもよくわからない



節税のために青色申告をしたいけど、簿記の知識がない……
上記のようにお悩みの方でも、クラウド会計を利用すれば確定申告の負担を軽減可能です。
- 銀行口座やクレジットカードとクラウド会計を連携させれば、入出金・支出時に自動で仕訳をしてもらえる
- 必要事項を入力すれば、確定申告書を自動で作成してもらえるのでミスも減り、時短になる
- マイナンバーカードを読み取れるスマホがあれば、e-taxで確定申告書を提出できる
クラウド会計は複数のものがありますが、イラストレーターにおすすめのものは下記の通りです。
クラウド会計 | 特徴 |
---|---|
やよいの青色申告オンライン | 最大1年間の無料体験が可能! クラウド会計の利用料金を抑えたい方におすすめ |
マネーフォワードクラウド確定申告 | クラウドワークスなどイラストレーターが利用するサービスとの連携機能が豊富 |
freee | 簿記・会計の知識がなくても操作しやすいシンプルな機能が魅力 |
クラウド会計の利用には年間10,000円程度の費用がかかりますが、毎月1,000円弱で仕訳・確定申告作業を楽できると思えば利用する価値は十分にあるはずです!



確定申告が必要なくらい稼げるのであれば、クラウド会計で時短した方が収入を増やせる可能性が高いはずです
イラストレーターの確定申告の必要書類についてよくある質問
最後に、イラストレーターが確定申告するにあたり、よくある質問を回答と共に紹介します。
- イラストレーターは売上いくらから確定申告が必要になりますか?
-
確定申告の必要性は、「売上」ではなく「所得(売上-経費)」によって判断されます。
所得が以下の金額を超えると、確定申告をしなければなりません。副業イラストレーターの場合:年間所得が20万円を超える場合
確定申告の必要性は、「売上」ではなく「所得(売上-経費)」によって判断されます。所得が以下の金額を超えると、確定申告をしなければなりません。
- 副業イラストレーターの場合:年間所得が20万円を超える場合
- 本業イラストレーターの場合:年間所得が48万円を超える場合
- イラストレーターが経費にできるものは何ですか?
-
確定申告では、イラストの仕事を行う上で必要な出費を必要経費として計上することで、課税対象となる所得を減らせます。
ただし、経費にできるものは、イラスト制作・販売に直接関係したものだけなのでご注意ください。
【まとめ】必要書類の準備は早めに行っておきましょう
イラストレーターが確定申告を行うためには、収入や経費を証明する書類を用意しなければなりません。
副業・専業かどうかや、所得控除を適用する場合などによって、必要書類が異なるので事前に確認しておくと良いでしょう。
また、資料を用意できたとしても確定申告をミスなくするのは手間と時間がかかるので、クラウド会計を利用することをおすすめします。
イラストレーターにおすすめのクラウド会計は、以下の通りです。
クラウド会計 | 特徴 |
---|---|
やよいの青色申告オンライン | 最大1年間の無料体験が可能! クラウド会計の利用料金を抑えたい方におすすめ |
マネーフォワードクラウド確定申告 | クラウドワークスなどイラストレーターが利用するサービスとの連携機能が豊富 |
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本ブログでは、個人で働くイラストレーターの確定申告や節税対策について紹介しています。



ここまで読んでいただき、ありがとうございました
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