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イラストレーターが確定申告で失敗しがちなこととは?

イラストレーターが確定申告で失敗しがちなこととは?
お悩み

これから確定申告をするから、失敗しがちなポイントを把握しておきたい!

お悩み

そもそも、自分は確定申告をしなければいけないのかもわからない……

本記事では、上記のようにお悩みの方に向け、イラストレーターが確定申告で失敗しがちなことを解説していきます。

この記事でわかること
  • イラストレーターが確定申告で失敗しがちなこと・対処法
  • イラストレーターで確定申告が必要になる所得の基準

個人でイラスト制作・販売をしていて、所得(売上-経費)が一定額を超えると確定申告をしなければなりません。

確定申告では、1年間で発生した売上や経費、控除を申告する必要があります。

書類の収集や整理、数字の計算が必要なため、場合によっては確定申告時にミスをしてしまうこともあるでしょう。

本記事では、確定申告で失敗してしまいがちなことや確定申告が必要となる所得の基準を解説していきます。

なお、確定申告でミスが発生すると税金を払いすぎたり、税務署から指摘を受けペナルティを受けたりする恐れもあります。

確定申告の漏れが発生したときのペナルティについては「イラストレーターが確定申告の期限に遅れたときのペナルティまとめ」の記事で詳しく解説しているので、よろしければ併せてお読みください。

目次

イラストレーターが確定申告で失敗しがちな10のことと対処法

個人で働くイラストレーターが確定申告する際に、失敗してしまうケースは主に以下の通りです。

失敗しがちなこと
  • レシートや領収書を保管していない
  • プライベートと仕事の境目が曖昧である
  • 副業をしていて住民税を「普通徴収」にしている
  • 開業届や青色申告承認申請書を提出していない
  • e-taxを利用しない
  • 所得控除に漏れがある
  • 売上の記録をしていない・漏れがある
  • 確定申告が必要であることを理解していない
  • 所得税だけでなく住民税や社会保険料がかかることを忘れていた
  • 消費税を申告していない

それぞれ詳しく解説していきます。

レシートや領収書を保管していない

仕事で使った備品や資料購入の際に発行されるレシートや領収書は、経費として認められるための大切な証拠です。

領収書を捨ててしまったり、まとめて紛失したりすると、経費として計上できなくなるのでご注意ください。

たじみゆ

経費として計上できないと、所得が上がってしまうため、税負担も重くなってしまいます

対処法
  • 専用のファイルにレシートや領収書を保管しておく
  • 経費を支出したらすぐに仕訳処理をする

私は以下の方法で領収書やレシートを保管・処理しています。

  1. 一時保管用のファイルにレシート・領収書を保管する
  2. 月に1度、レシート・領収書をもとに仕訳処理をする
  3. レシート・領収書を保管ファイルにしまう
たじみゆ

自分なりの保管方法を決めてしまうのがおすすめです

プライベートと仕事の境目が曖昧である

個人で仕事をしている場合、プライベートと仕事の境目が曖昧になりがちなので注意しなければなりません。

例えば、自宅兼アトリエで仕事をしている場合、光熱費や家賃・通信費を家事按分して経費として計上できます。

家事按分とは、事業と私生活の両方で使用している費用を、合理的な基準に基づいて事業用と私用に分けることです。

家事按分をすれば、プライベートと仕事兼用の支出の一部を経費として計上できますが、税務署が納得するだけの根拠を用意しておく必要があります。

例えば、家賃の一部を経費として計上したいのであれば、部屋全体の床面積に占める仕事部屋の床面積の割合などをもとに計算することが一般的です。

家事按分の根拠の例
  • 床面積
  • 使用時間・日数
  • 走行距離(自動車など)

自宅で仕事をしている場合、家事按分の基準があいまいになってしまうこともあるかもしれません。

自己判断が難しい場合や不安がある場合には、一度フリーランスの確定申告に詳しい税理士に相談してみることもご検討ください。

副業をしていて住民税を「普通徴収」にしている

本業が別にあり副業としてイラストレーターで活動している場合、確定申告の際に住民税の徴収方法を「普通徴収(自分で納付)」にしておく必要があります。

住民税を「普通徴収(自分で納付)」にしておかないと、副業収入にかかる住民税も本業の給料から天引きされてしまいます。

たじみゆ

副業を勤務先に知られたくない場合には、必ず「普通徴収(自分で納付)」を選択しましょう!

開業届や青色申告承認申請書を提出していない

開業届や青色申告承認申請書を提出していないと、青色申告特別控除を適用できず、所得税や住民税の税額が上がってしまいます。

たじみゆ

青色申告特別控除とは、最大65万円の所得控除を適用できる制度です

青色申告特別控除を適用するには、事業開始から原則1ヶ月以内に「開業届」と「青色申告承認申請書」を提出する必要があります。

e-Taxを利用しない

e-Taxを利用せず確定申告をすると、郵送提出や窓口提出をすることになり、非常に手間がかかります。

たじみゆ

e-Taxを利用すれば、スマホとマイナンバーカードで24時間どこでも確定申告を行えます

加えて、青色申告特別控除で最大額の65万円控除を適用するには、e-Taxによる申告をしておく必要があります。

たじみゆ

確定申告書提出の手間軽減+節税効果を最大限にするためにも、e-Taxを利用しましょう!

所得控除に漏れがある

医療費控除や生命保険料控除など利用できる所得控除を申告書に反映し忘れてしまうと、控除を適用できず節税できなくなってしまいます。

  • 通院にかかった交通費・医療費の領収書・レシート
  • 生命保険会社から届く控除証明書
  • ふるさと納税の寄付証明書

上記などは確定申告の際に必要となるので、大切に保管しておきましょう

売上の記録をしていない・漏れがある

請求書の発行や入金管理を曖昧にすると、実際の売上と帳簿の数字がずれてしまいます。

売上に漏れがあると所得税・住民税にも漏れが発生してしまいます。

  • クラウド会計などで売上を記録する
  • 月に1度、週に1度など定期的に請求書・売上管理の時間を作る

上記の工夫をしておきましょう。

確定申告が必要であることを理解していない

そもそも自分が確定申告をしなければならない立場にあると理解しないまま、申告漏れとなってしまう場合もあります。

個人でイラスト制作や販売をしている場合、所得(売上−経費)が以下の金額を超えると、確定申告をしなければなりません。

  • 専業主婦など他に収入がない方:48万円
  • 副業イラストレーターで他に給料を受け取っている方:20万円
たじみゆ

副業としてイラストレーターをしている場合、月2〜3万円程度の売上があると確定申告が必要な可能性があります

「自分なんて売上が少ないから大丈夫」と安易に考えるのではなく、売上と経費の記録をつけておくことが大切です。

所得税だけでなく住民税や社会保険料がかかることを忘れていた

確定申告をすると所得税が課せられるだけでなく、住民税や社会保険料がかかる場合もあります。

イラストレーターの報酬が源泉徴収されている場合、確定申告により所得税は還付金を受け取れることもあるでしょう。

しかし、還付金を受け取って安心してしまうと、数ヶ月後に住民税や社会保険料の納付通知書が届き資金繰りに困ってしまうこともあるかもしれません。

たじみゆ

所得税と異なり住民税は後払いの税金ですし、国民年金保険料も所得が増えるほど高額となります

住民税や社会保険料が給料から天引きされる会社員と異なり、フリーランスのイラストレーターは自分で納税資金を用意しておく必要があるのでご注意ください。

住民税や社会保険料は四半期や1ヶ月ごとに納付期限が設定されているので、一度に払う必要はありません。

たじみゆ

それでも毎月数万円から10万円近いお金を支払わなければならないのは苦しいと感じます

消費税を申告していない

課税売上高が1,000万円を超えると、消費税の納税義務が生じます。

免税事業者の枠を超えているにもかかわらず申告しないと、追徴課税や延滞税の対象となるため注意が必要です。

たじみゆ

消費税が課税対象になるかの基準は所得ではなく、売上なのでご注意ください

また、インボイスに登録している場合、売上が1,000万円に満たなくても消費税の申告・納税が必要となるので注意しましょう。

イラストレーターで確定申告が必要なケース

イラストレーターとして一定額を超える収入を得ると、確定申告をしなければなりません。

確定申告しなければならないケースは、主に以下の通りです。

  • 専業イラストレーターで所得が48万円を超えている
  • 副業イラストレーターで所得が20万円を超えている
  • 青色申告を利用する

それぞれ詳しく解説していきます。

専業イラストレーターで所得が48万円を超えている

専業主婦をしつつイラストレーターとして活動している方や専業イラストレーターの方は、所得(売上−経費)が48万円を超えると確定申告しなければなりません。

例えば、年間の売上が150万円であり、経費が100万円の場合は「150万円−100万円=50万円」となり、確定申告をしなければなりません。

副業イラストレーターで所得が20万円を超えている

本業が別にある方がイラストレーターとして活動している場合や、パート・アルバイトなどで給料をもらっている方は、イラスト制作・販売の所得が年間20万円を超えたら確定申告をしなければなりません。

たじみゆ

イラストレーターの収入が毎月2~3万円を超えるようになると、確定申告が必要となる可能性があります

確定申告が必要になったときに慌てなくて済むように、経費や収入の記録をつけておきましょう。

青色申告を利用する

青色申告を選択した場合、所得にかかわらず、毎年確定申告をしなければなりません。

たじみゆ


青色申告を選択すると、10~65万円の控除を受けられるので節税につながります

一方で、毎年の確定申告が必要になったり、複式簿記による基調が必要になったりと手間が増えるので本当に青色申告すべきか判断することが大切です。

また、そもそもの問題として副業イラストレーターの場合、イラスト販売の収入は雑所得に分類されることがほとんどのため、青色申告による節税効果を得られない可能性もあります。

イラストレーターが確定申告をするならクラウド会計を利用しよう

イラストレーターが確定申告をする場合、様々なことに気を配る必要があります。

1年を通じて、売上や経費を記録しておく必要がありますし、確定申告は期間が決まっているので遅れずに申告書を提出しなければなりません。

ミスなく確定申告を済ませたいのであれば、クラウド会計を利用することをおすすめします。

クラウド会計にはいくつかありますが、イラストレーターにおすすめのものは下記の通りです。

クラウド会計特徴
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・クラウド会計の利用料金を抑えたい方におすすめ
freee簿記・会計の知識がなくても操作しやすいシンプルな機能が魅力
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イラストレーターが確定申告をする際によくある質問

最後に、イラストレーターが確定申告をする際によくある質問を回答と共に紹介していきます。

大学生イラストレーターは確定申告が必要ですか?

大学生が個人でイラスト制作・販売をして収入を得た場合、所得(売上-経費)が年間20万円・48万円を超えたら確定申告をしなければなりません。

アルバイトなどをしており給料を得ている方は、所得が20万円を超えたら確定申告をする必要があります。

大学生イラストレーターの確定申告について詳しくはコチラ

イラストレーターとしていくら稼ぐと確定申告が必要ですか?

イラストレーターとして収入を得ている場合、所得(売上-経費)が、以下の金額を超えた場合、確定申告をしなければなりません。

  • 他に給料を得ている(副業、パート・アルバイトをしている):年間所得が20万円を超えたら
  • 他に給料を得ていない(専業主婦や専業イラストレーター):年間所得が48万円を超えたら
イラストレーターが確定申告でミスしがちなことは何ですか?

イラストレーターが確定申告で失敗しがちなことは、主に以下の通りです。

  • レシートや領収書を保管していない
  • プライベートと仕事の境目が曖昧である
  • 副業をしていて住民税を「普通徴収」にしている
  • 開業届や青色申告承認申請書を提出していない
  • e-taxを利用しない
  • 所得控除に漏れがある
  • 売上の記録をしていない・漏れがある
  • 確定申告が必要であることを理解していない
  • 所得税だけでなく住民税や社会保険料がかかることを忘れていた
  • 消費税を申告していない

確定申告の準備は余裕を持って行いましょう

イラストレーターが確定申告をする際には、普段から売上や経費を記録しておく必要がありますし、所得控除に関する書類も用意しておく必要があります。

また、確定申告では所得税・住民税を申告しますが、住民税の納税通知書は6月頃に届く自治体が多いため、納税資金を用意しておかなければなりません。

イラストレーターがミスなく確定申告を行いたいのであれば、クラウド会計を利用することをおすすめします。

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たじみゆ

費用を抑えたいのであれば、上記のうち、やよいの青色申告オンラインを利用するのがおすすめです!

初年度は無料で利用できるので、売上・経費の記録から確定申告書作成・提出まですべて無料で行えます。

イラストレーターが確定申告で失敗しがちなこととは?

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この記事を書いた人

本業はWebライター(金融・相続)/FP2級・日商簿記2級取得
ブログ運営やサイト制作、仕事でお世話になっているイラストレーターやフリーランスの方向けに、確定申告を解説するブログを作っています

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